(珍しく花を愛でる)
格闘技を”見る”のは子供の頃から好きでした、父の影響です。
はじめて見に行ったのは3歳のとき、国際プロレスの金網デスマッチ。
ミゼットプ



(ユーリ海老原アルバチャコフ)
年も明け2月、私はある地方の格闘技の大会を見に行きました。
そこで関係者のパーティがあり、参加させてもらえたのです。
そこになんと、ボクシングの外国人元世界チャンピオンが来ていました。
私は実は特にボクシングには詳しくはなかったのですが、その選手のことはもちろん知っていました。
ボクシ
ングの試合ではなく、彼はある選手のコーチとして来ていたのです。
私はその方の周りがすいたのをみはからって、写真をお願いしました。
そして「私もボクシングをやっているんです、ぜんぜん強くなれないんですけど」
といいました。
英語の国ではない人なので日本語で話してみました。
彼は日本での生活が長く、日本語が通じるようです。
物静かでクールな表情をくずさない元チャンピオンは、ほんのりと口に笑みをうかべてひとことこう言ってくれたのです。
「フェイントよフェイント、ボクシングはフェイントよ」
それだけ言うと、急がしそうにスタッフに呼ばれ、
挨拶の人ごみのなかに入っていかれました。
たったそれだけのことでした。