2007-02-12


(あーちゅ様のミットトレ)

 

ミットはジム生の初老の男性に持ってもらいました。

 

私ははじめ、この方はジムのコーチだと思っていたのですが、一般の人でした。
にこやかで優しくて、いつもジム生に毒舌の会長のいいフォロー役になっていました。

 

ミットというのは、なにより一番疲れるトレーニングでした。

 

シャドウやスパーリングなどは、自分の意志で手を休めることができますが、ミットは追い立てられて休む間もなく打たされるのですもの。

 

それにシャドウよりもうんと強く打たなければいけません。

 

とにかく打つのは右手のジャブだけ、
それだけで3分間のミットは、私にはハードすぎる練習でした。

 

右肩がぱんぱんになって、腕があがりません。
それでも、とにかくやり続けました。

 

それも3ヶ月ほど経つ頃には、それなりの形になり、続けてパンチを打てるようにもなってきました。

 

「ジャブというのは、磨けばそれだけでも充分相手は倒せるでな」
会長が言いましたが、とてもそれは信じられませんでした。

 

でもからかっているようにも見えませんでした。

 

そして
「そろそろ左も打ってみるか?」
12月のある日、ようやく左ストレートのお許しがでました。