(珍しく花を愛でる)
格闘技を”見る”のは子供の頃から好きでした、父の影響です。
はじめて見に行ったのは3歳のとき、国際プロレスの金網デスマッチ。
ミゼットプ



(そのコは日本人だけど、爽やかでいいコなところはダニロみたい)
ジムではほとんど他のジム生と口を利かない。
それぞれがどこの誰かをほとんど知らない。
せいぜい知っているのは苗字くらい、それすら知らない人も多いのです。
ただ顔をあわせたら「スパーリングお願いします」と言う程度の会話。
皆が押し黙って集中して練習している、けれど殺伐とした感じはしませんでした。
毎日来る人は限られていて、血の気の多そうな新人の相手をするのはだいたい決まっていました。
背が高い細身の大学生K君です。
今風だけど清潔感のある気持ちの優しそうな子でした。
焼肉屋でアルバイトをしているそうです。
会長はかなり目が厳しく、
私だけでなくほぼ全てのジム生のことを辛らつに批判していましたが、
彼に対してだけは
「あいつはなかなかやりおるの」と高評価でした。
センスがあるんだそうです。
ボクシングというのはセンスがほぼ全て、
才能のない人間は致命的で、
どれだけ努力しても何をやってもだめなものはだめなんだそうです。
そのセンスあるK君、誰が来ても余裕で対処できるセンス。
それでも、彼とてアマチュアのトップ選手やプロなどとは程遠い底辺中の底辺選手。
こんな身近な子ですらこれだけ強いのだから、
ほんとうに頂点はとてつもなく途方もなく遠いのね。。
プロの皆はとてつもない才能があって、それでも負けたりしてしまう。
そんなところでしのぎを削っているのかな、と、あらためて尊敬してしまいました。