(珍しく花を愛でる)
格闘技を”見る”のは子供の頃から好きでした、父の影響です。
はじめて見に行ったのは3歳のとき、国際プロレスの金網デスマッチ。
ミゼットプ



スパーリングというと、試合のような打ち合い?
入門2日目で??
私はそんなこと一切するつもりもなかったし
させてもらえるとも思ってもいなかったので
驚きました。
「わしが相手したるわ、左だけで、打たへんで」
と、会長みずからがリングに入りました。
左は利き腕の反対、ジャブを打つ手のことです。
会長の姿は着古したランニングシャツにジャージの短パン、
足元はなんとゴム草履です。
ジムには小さいくて長方形だけれど、
コーナーとロープがきちんとしたリングがあるのです。
「ヘッドギアをつけてやれや」
会長に言われ、ジム生の若いお兄さんが私にヘッドギアをつけてくれました。
なんだか死刑執行をうけるときみたい。
リングの中に入るのは、もちろん生まれてはじめての経験です。
プロのみんなはどんな気持ちで入るのかな、と思いをはせながら。
1000万分の1くらいは気持ちがわかったかもしれません。
「3分でええか?まぁ最初やし2分かな」
ジムには大きなタイマー式の時計があって、
3分でブザーが鳴り、1分のインターバル後
またブザーがなるようになっています。
「あんたは両手つかって何してきてもええわ」
ジムのグローブをはじめてつけてもらい、
マウスピースをくわえます。
マウスピースが本当に必要になるときがくるなんて。。
スパーリング開始のときには横に設置してある本物のゴングを
手のあいた人に鳴らせてもらって始めるるのです。
カーン!!(怖い音)
いきなりアゴを私の間近に向かって突き出す会長。
手を伸ばせばすぐに当たりそうです、
会長はヘッドギアをつけていません。
いいのかな。。当たっちゃっても・・・