(珍しく花を愛でる)
格闘技を”見る”のは子供の頃から好きでした、父の影響です。
はじめて見に行ったのは3歳のとき、国際プロレスの金網デスマッチ。
ミゼットプ



(その瞬間を友だちが激写)
それはB選手でした、何人ものファンのサイン攻めに取り囲まれながら。
今となっては当然のことなのですが、
その当時は不思議な感情に戸惑いすら覚えていました。
大ファンの大好きな選手をノックアウトして
その夢をうばったにくいカタキのはずなのに、
素晴らしい試合のあとは勝敗を超えて
その相手にも尊敬すら覚えるものなのです。
私はすがすがしい気持ちでいっぱいでした。
ああ、この選手もいい選手なんだなぁと遠巻きにながめていました。
ながめていました。。
?
こっちに向かってくる?
いや、方向がこっちなだけよね?
??
一直線にこちらに進んできて、
私の目の前で立ち止まったのです。
「ヘイ。ユー!」
指差して彼が言った次の言葉は流暢な英語でした。
「お前、フランスの雑誌に出たくないか?」
「What????????」