2007-01-03


(その瞬間を友だちが激写)

 

それはB選手でした、何人ものファンのサイン攻めに取り囲まれながら。

 

今となっては当然のことなのですが、
その当時は不思議な感情に戸惑いすら覚えていました。

 

大ファンの大好きな選手をノックアウトして
その夢をうばったにくいカタキのはずなのに、
素晴らしい試合のあとは勝敗を超えて
その相手にも尊敬すら覚えるものなのです。
私はすがすがしい気持ちでいっぱいでした。

 

ああ、この選手もいい選手なんだなぁと遠巻きにながめていました。
ながめていました。。

 


こっちに向かってくる?
いや、方向がこっちなだけよね?

 

??
一直線にこちらに進んできて、
私の目の前で立ち止まったのです。

 

「ヘイ。ユー!」
指差して彼が言った次の言葉は流暢な英語でした。

 

「お前、フランスの雑誌に出たくないか?」
「What????????」