(珍しく花を愛でる)
格闘技を”見る”のは子供の頃から好きでした、父の影響です。
はじめて見に行ったのは3歳のとき、国際プロレスの金網デスマッチ。
ミゼットプ



(骨盤が出すぎていると言われる)
とりあえず病院の医師は、
骨盤が損傷して足の付け根が折れていること、
最低3ヶ月はベッドからおりられないこと、
座れるようになったら車椅子でリハビリをすること、
予定では6ヶ月の入院で、
正常に歩行できるまで回復するかどうかはわからないと告げました。
そして足に一生残る大きなキズがついたことも、
もう水着の仕事はできません。
(ああ、終わった)
コンパニオン仲間が見舞いに来てくれたとき、
みんなは友情から心配してきてくれたのに、
私は無性に腹がたって、
手の届くところにあるものを投げつけて
汚い言葉を吐いて大暴れしました。
安いドラマみたいに(苦笑)
医者と看護婦が飛んできて、
「そんなに暴れたら二度と歩けなくなるよ!」と怒りました。
「そんなの知るか!」と言って言うことをきかないので、
鎮静剤を打たれて眠らされ、
気がついたら手をロープで縛られていました。
食べ物は流動食、排泄物はチューブとオムツ。
こんな状態でも生存しなければならない意味がわかりませんでした。
だって私は何もかも失ってしまったのだから。
私はヤケで最上級の一晩3万円の病室ですごしました。
3万円×6ヶ月・・・
起き上がれもしないので、
その部屋に応接室や豪華なバスルームがあることは
何ヶ月も知りませんでした。
絶望していても、私はタバコが吸いたかったので、
とにかく車椅子に座って喫煙所に行けるようになるまでは
医者の言うことをきくことにしました。