2006-10-25


(パソコンはつくるもの)

 

歩けないことがわかっても、
会社は首にするのもかわいそうだしということで
お情けで事務員にしてもらいました。

 

給料は10万円もダウンしたけれど、
雇ってもらえるだけありがたかったのです。

 

でも私は事務なんてまったく経験もないので帳簿もつけられず、
何もすることがなかったんですね。

 

毎日机を拭いてお茶を出すくらい。
それすらろくに歩けないので満足にできませんでした。

 

やりがいも希望もなく、仕事場で何もすることがないというのは
とても退屈なことで、毎日をただなんとなく過ごしていました。

 

そこでヒマにまかせて、事務所にあるオフコン(当時は業務用パソコンをオフィスコンピュータと言っていた)をいじって遊んでいました。

 

経理のおじさんが伝票を入力するくらいで
ほとんど使われていなかったのです。

 

もちろん私にコンピュータの知識なんてありません。
当時はウインドウズもなくて、真っ黒の画面に字だけの状態で、
全部コマンド入力をしなければなりませんでした。

 

ちょうどその頃、中国人留学生の男性が事務員のアルバイトとして雇われてきました。
彼が作ったプログラムを少しずつ解読して、プログラミングの勉強を始めたのです。