1/16 ココロの友

1/16 ココロの友

2006-01-16


(スウェーデンといえばこの方)

 

私が面と向かって悪口を言える人は本物の友達になれる
そう思えるのは、高校時代の親友との出会いです。

 

私は当初、別の子たちとツルんでいました。
C子のことは気にいらない女でした。
お高くとまってて、鼻持ちならなくて、なんかムカついてました。

 

向こうも同じように思っていたようです。
すれ違いざまに「バカ」「しね」と言い合ったり
教室を歩くついでに机を蹴飛ばしたら蹴り返してきたり

 

そんなもう犬猿の仲でした
(おはずかしい過去ですいません、なにせ女子高生だったんで・・・)

 

私があるとき通学バスの路線を変えたら
C子が後ろからついてきました

 

「てめー何私の後つけてんだよ」
「ふざけんな、テメーが私の行く方向に歩いてんだよ」
結局その日から、彼女と同じバス通学になったのです

 

「しかもなんでオメーと一緒の席に座らなきゃなんねーんだよ」
「しゃーねーだろ、ここしか空いてねーんだよ、私は遠いから座りてぇんだよ、テメーが立てや」

 

「バーカ!うっとうしいんだよ」
「うるせぇ早く死ね!」
(どっちがどっちのセリフかはご想像にまかせます)

 

そんなある日・・・
いつものようにバスで帰っていたところ
窓の外に不可思議な物体が

 

「ちょー、あれ、何だ?」
「は?何?」

 

上空に、ラグビーボール状の、銀色の物体が・・・
あきらかに飛行機でも飛行船でもありません

 

ほぼ静止してるようでして、バスが進んでもずっと併走するようについてきます。
そんなに上空のものではありません。
ビルの陰にかくれたりもします。

 

そしてその物体よりも高い向こう側のビルもあったので
なんか飛んでる物体であることは間違いなかったです

 

アドバルーンでもありません、だってついてきてるから。。。

 

私たちが「え?何?は?」と女子高生独得のうるささでいると
他の乗客も窓の外をみてざわつき始めました。。

 

目を見合わせる私とC子・・・
私は旧姓が示すように、超常現象やUFOなんかを全く信じてません

 

C子もそうだといっておりました。
ただあれはなんだかいまだにわかりません・・・・

 

でも、私とC子のなかに、おかしな一体感を感じたのがその頃です
「私達は同部類の人間だ」・・・と

 

私はC子ともう一人、海外留学で1年留年したD子と3人のツレとして行動していたんですが、(D子はズバズバ言うC子が苦手だったそうで、怖いと言ってました)
私とC子が仲良くなっても、ボロクソの言い合いは相変わらずでした。

 

私の彼とC子の彼で
「あんたのブッサイクな彼氏がよーぉ」
「オメーに言われたくねーよ、そっちのがブッサイクだって」
と言い争ってたら

 

D子は
・・・・どっちもどっち。。。」って言ってました
D子はスェーデン人の金持ちイケメンと結婚しました。

 

C子とは離れて久しいけれど
連絡とってなくったって、私にとってC子は永遠のココロの友です。

 

私の全て悪いところを見て、それをズバズバ言ってくれる人はナカナカいません。
C子は美しくて、気高くて、カッコイイ女です。

 

こいつホントにかわいいやつだぜーと思うエピソードもいっぱいあります。
連絡とったり遊ばないと消滅する友情なんて本当の友情じゃないと思うし
これはこれでいいんですよねー。。

 

でも、いつか、そのうち、彼女の毒舌を聞きに会いにいきたいです。