4/19 柔術は見て面白いか??

4/19 柔術は見て面白いか??

2005-04-19

 

今日、代表とお昼ご飯をご一緒させていただきながら
お話ししました。

 

プロ柔術の試合は見て面白いかというと
残念ながらそうじゃないことが多いです

 

私たち経験者にとっては息つまる攻防でも
素人目にはなにやってるか分からない

 

柔術やってる人間でさえ
身内の試合以外は
面白くなかったりすることも多いです

 

DEEPの試合、福住さんは負けましたが
最後まで攻め続け、一本とることにこだわってました

 

10分はあっという間、本当にイイ試合をしてくださったと思います
でも、結果は負け・・・

 

技が決まって一本とかじゃないと
素人のお客さんはひとつも面白くないんですって

 

アマチュアは自己満足でいいのですが
プロはチケットを買ってもらってみてもらってるので
面白いと思ってもらわないといけないから、
キビシイんですよね

 

コツコツポイントで
地味に勝つくらいなら
秒殺一本負けしたほうが
面白いと思ってもらえる・・・

 

柔術に限らず
最近の格闘技の傾向で
実力よりも話題性のある選手が優遇されるのは
仕方ないことなんだなぁっていうことが
プロ興行の世界に片足突っ込んで分かってきました

 

要はどれだけチケットが売れるかなんですよね~

 

強い選手でも
人気がなきゃチケットは売れないんです

 

弱い選手でも
チケットが売れる選手なら呼ばれるんです

 

だからってその~
わざと派手に負けるべきとか
乱闘して盛り上げろとかそういうことじゃなくて・・・

 

・・・ええと・・・

 

見られてることを意識して
試合ができるのがプロなんでしょうね

 

でもどうすればいいの~?
レオジーニョみたいに、飛んだり跳ねたりまわったり
派手な見せ技じゃないと喜んでもらえないの??

 

ぜんぜん別の話になりますが、

 

私の息子は囲碁をやっています。
漫画『ヒカルの碁』がきっかけです
あれで爆発的に
子供の間で”囲碁ブーム”が起きました

 

連載が終り、アニメも終り
ブームも去り、
囲碁人口はガクっと減ったそうです

 

息子はそれでもやめていません
もともと息子は
『ヒカルの碁』のストーリー自体には興味はなく
(当時小学校2年だったので
 難しかったというのもあります)
囲碁そのものが好きになったからです

 

家ではヒマなときはケーブルの
『囲碁・将棋チャンネル』をずっと見ています
(アニメチャンネルつけっぱなしだと怒りますが、
 囲碁チャンネルは怒れないからあら不思議^^;)

 

やってない私にはち~~~~~とも
囲碁は面白くありません

 

しかし囲碁はやってる人間にとっては
何時間やっても見ても面白いもののようです

 

今のプロ柔術はそれに似てるかもしれませんね~

 

柔術をやってる人のほとんどは
グレイシー一族の活躍がきっかけではじめて
そのオモシロさにどっぷりとハマってしまったんですよね

 

『きっかけ』って大切ですよね
やっぱり最初はカッコイイ!オモシロそう!と思うから
はじめるわけなんですね

 

とはいえ
グレイシー一族も、
『柔術の試合』でではなく
『バーリトゥード(総合格闘技)』に出て有名になったんですよね

 

柔術だけしかやっていないのだったら
今のように柔術は普及してなかったかもしれません

 

やっぱり見て面白いのは
”柔術ではない”のでしょうか・・・?

 

映画『東京ゾンビ』は、
柔術漫画家、花くまゆうさくさん原作です
どんなストーリーかはまだ見てないのでわかりませんが
柔術が映画になるなんて快挙!!

 

ですが・・・

 

『ヒカルの碁』ほど影響力はないかもしれませんね(^^;

 

総合格闘技は確かに面白いです
DEEPなんて、
みんな血みどろになって必死に戦ってますもんね

 

そこがたまらないです

 

でも、自分が
あの血ヘドでベトベトになったリングの上に上がってみて

 

そしてそこで、
自分の知り合いが
血だらけになってボコられてる姿を見ると

 

命をかけて面白くしなきゃいけない『格闘技』って職業は
割りにあわないな~つくづくと思いました

 

囲碁はプロになると結構食べていけるといいます

 

囲碁も大変なんでしょうが
少なくとも窮地に立たされてるところを
上から殴られたりしませんからね(^^;

 

自分の息子に将来
プロの試合をやらせたいか?と考えて
「う~ん・・・」と悩んでしまうように
なってしまいました

 

ダンナの父母(私の姑)に以前
息子の空手のビデオを見せたところ

 

「ありゃぁ泣きよるんじゃろが
 いてぇんじゃろ
 わしらーかうぇえそおで見ちょられんわ
 あげなもんは、いけん」

 

と反対されてしまいました

 

安全面を配慮された子供の空手でさえ、そうです

 

身内が格闘技をするということは
本当に『見ちょられん』のんですわ(岡山弁)

 

先日のDEEPは
キックルール
柔術ルール
グラップリングルール(打撃なし)
総合(なんでもあり)
と、いろいろなルールの試合を楽しめました

 

息子(空手歴6年)に
「出るとしたらどのルールで出たいのさ?」
と聞くと
「う~~ん、柔術?」

 

オマエ、バックグラウンド生かせよ!
今はキックルールしかできんだろが!!

 

と、思いましたけど、
あの壮絶な試合内容を見ると

 

やる立場の人間として
一番安全そうなのは柔術
っていうのは
正直本当なんですよね

 

ただそれが見て面白いか面白くないかって言うと・・・(ぐるぐる思考)

 

写真は今日のレッスン
身内の負けを教訓に、脇差し胴タックルの練習

 

コツを掴めばホラ私だって
こんな重い人を持ち上げちゃうよ(←まだチョット無理が^^;)

 

自分がプロでやるなんて、
今の段階では妄想もいいところですが

 

サブミッションレスリング(ドウギなし)ルールなら
自分もやってもいいかな~

 

でも立ってるとボクシング経験者として
殴りたくなってくるのもありますから、
立ち状態のときだけパンチありルールで
蹴りはナシっていうのはどうでしょう

 

・・・ワガママルールにもほどがある(w

 

私の試合をチケット買って見たい方、いますか?