10/24 柔術の半分はやさしさでできています

10/24 柔術の半分はやさしさでできています

2005-10-24

 

・・・残りの半分は・・・おふざけ?w

 

これから柔術をはじめようという方からメールをいただきました。
(うれしいですねぇ)

 

その中のご質問で、何度か以前から言われてることがあって
今後も聞かれそうな事項があったので、こちらでお答えしてみます。
(ご返信はまた改めてしますね^^)

 

さて、ご質問の内容なのですが

 

私が
「人に怪我をさせる関節技はあまり好きではないので、
 締めで決められるようになりたい」
ということを以前から申しておりましたけれど
「その優しさが試合で逆に仇になっていたりはしないでしょうか。
 試合本番では、関節技だろうがなんだろうが、躊躇していては勝てないでしょうし」
とのことでした

 

全くもって正論なんですが~
今のところ、試合では瞬殺されるばかりで
必死でもう躊躇どころの騒ぎではないんですけどね^^;

 

バルボーザ先生に「オマエハヤサシスギール!」といわれましたけど
それは相手を破壊しない優しさじゃなくて
積極的に攻めない鈍さのことをおっしゃってたと思うんですよ

 

いや、私だって、関節技も使いますよ
実際、私とスパーリングした方は、
私が時にどんだけエゲツないことしてくるか
重々ご承知だと思います・・・・ねぇ善太郎兄さんw

 

でも、もっと強く(巧く)なって
そんなことしなくても勝てるようになりたいんですよ~

 

「こっから何でもできますよ!(セコンドの声)」ってときに
”関節”か”締め”か、となれば”締め”のほうを選びたいんですよ
・・・試合で何でもできる状況になったことが、まぁないんですけどねぇ(T~T)

 

相手が何でもできる状況なら、いっつもなるんですけどねぇ~(笑)

 

十字とか関節破壊系というのは
本当に本気でやったら腕が取れちゃう(折れちゃう)んで
特に私たちアマチュアは、試合が日曜日にあったら
月曜日は仕事したり家事を普通にしなきゃいけないじゃないですか

 

それよりもなによりも
怪我で何ヶ月も練習できないのがど~~~んだけつらいかは
やってる人なら皆わかると思います

 

相手は試合ではその場では倒すべき敵ですし、
他のアカデミーに所属してるわけですが
柔術という同じ趣味をもってる”友達”だと私は思ってるんで

 

その友達にそんな思いをさせたくないんですよ
でもこれが例えば、この試合に勝たないと死ぬ、とか
息子が人質、とか、殺さねばならぬカタキ

 

とかなら
遠慮なく壊しますし殺しますけれど
(私たちが習ってる技は、タップしなければ確実に相手を壊せますし、殺せますからね)

 

でも、試合はゲームです、楽しみです、趣味です
相手を苦しめず、怪我させずに
できるだけ早くタップ奪って勝つ

 

それが柔術のカッコイイ強さだと思うんですね

 

私は今はまだ、未熟なんでそんな余裕もないんで
とにかくいろいろやってみてる段階で、
時に仲間に痛い思いをさせてしまったりしてるですけど・・・

 

強くなってくればどのへんでストップとか
そういう歯止めがわかってくると思うんですよ

 

だから帯色が上のほうの試合のほうが怪我が少ないんでしょうね

 

白帯の試合のほうがタンカがよく出るみたいですよ
やっぱり初心者のうちは、どの辺までがやばいっていうのが
技をかけるほうもかけられるほうもわからないんでしょう

 

私も十字を痛くないからってずっとタップしなかったことがありましたからね
あれストップしてもらえなかったら折れてヒドイことになってたでしょうねぇ・・・

 

とにかく
友達・仲間を壊してもいい、
腕を折って何ヶ月も練習できないつらさを味あわせても平気
そんな神経じゃないと強くなれない

 

もしそうであるなら
私はそんな強さはいりません